セカンドオピニオン (3)

2007年7月

病理検体・細胞診のセカンドオピニオン

皆さん、病理医という業種の医師をご存じでしょうか?
病理医とは顕微鏡を使って、人体から切除された細胞・組織・臓器がどのような病気に罹っているか、病名診断をする医師のことです。「がんの診断」は画像診断、臨床診断などもありますが、最終の確定診断は病理診断です。

“確定診断”とは、「確実に定める、診断を」と字に書くがごとく、病気の最終診断のことです。“確定診断”は闘う相手の正体を明らかにすることを意味し、そのまま治療の方針・選択に関わってきますから、実は、治療法決定における一番重要な因子といえます。なぜなら、病理医による“確定診断”に狂いが生じると、そのままがん治療に狂いが生じますから。

がん臨床医のほとんどは、自分で顕微鏡を覗いて確定診断を行うわけではありません。前述した“病理医”の提出する“病理診断報告書”を見て判断しています。ですから、治療方針を決定する判断の一番根っこの部分を他人に任せていることになります。

そういう意味では、がん治療においては、実際に治療に手を下す主治医も大事ですが、信頼できる病理医が診断しているかどうかというのもとても大切になります。とは言っても、大抵の場合、病理医は患者さんの前に顔を見せないので、 病理医の良し悪しや評判が一般の人々の耳に届くことはまずありません。

セカンドオピニオンは必ずしも、治療方針についてだけではありません。診断学の根っこの病理診断にも注意を払うことは大切です。

参考までに、私は今まで、報告書に「がん」と記載されながらも、臨床経過や画像診断上「ホントに“がん”だろうか?」という症例を、信頼する病理医にプレパラートを見直してもらって、がんではないと診断が覆ったことが、肺癌で1例、乳癌で1例、胃癌で2例、子宮癌で2例ほどあります。症例数として多い少ないは別にして、プレパラートを見直すだけで、必要のないがんの治療をしなくてすんだ患者さんたちです。

「その診断、本当?」
「私が“がん”なんて、信じられない。もう一回誰かに見直して貰いたい。」

と思った場合は、プレパラートを借用して、他の病理医の意見(病理組織・細胞診のセカンドオピニオン)を聞きましょう。キャンサーフリートピアでは、信頼のおける病理医・細胞検査士へのプレパラートのセカンドオピニオンも引き受けています。

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