脳神経外科専門医による頭痛外来
つらい頭痛を丁寧に診察・治療いたします
治療の流れ
- 診察の前に問診票をご記入頂き、どのようなタイプの頭痛かを判断します。
- 危険な頭痛を見分けるために、MRIによる脳のチェック、血液検査による基礎疾患の有無、内分泌などが原因となる頭痛ではないかの確認を行います。
- 診断後、速やかに治療を開始します。
頭痛の診察を受ける前に
頭痛は様々な原因で起こります。
動作による痛みの悪化、悪心、光過敏、臭い過敏のうち2項目以上あれば片頭痛の可能性が高いです。
中等度の頭痛の場合、「動作により痛みが悪化し、生活に支障をきたしていないか」を教えてください。
- 痛みで寝込んでしまう
- 痛みのために仕事や学校を休む
- 痛みで家のことができない
これに嘔気や嘔吐があると、
「中等度以上の頭痛、動作により悪化し、生活に支障のある頭痛で、悪心を伴う反復する頭痛」と診断できます。
女性の片頭痛の頻度は男性の3.6倍とも言われています。
月経関連頭痛は、女性ホルモン(エストロゲン)の急激な変動が起こる排卵期や月経初日前後に起こりやすく、月経開始2日前から月経3日目までの5日間あたりに最も起こりやすいと言われています。
この頭痛は薬剤抵抗性という特徴があります。
診察から治療の流れ
初回診察
まず問診を行い、どのようなタイプの頭痛かを判断します。
診察の前に問診票に記載頂きます。
問診票ダウンロードはこちら
危険な頭痛を見分けるために、MRIによる脳のチェックの予約と、血液検査による基礎疾患の有無、内分泌などが原因となる頭痛ではないかの確認を行います。
(MRI検査は提携の画像センターを利用します)
「頭痛ノート」をお渡ししますので、次回診察までに「頭痛ノート」に痛みの起こり方のパターンを記入していただきます。
次回診察・MRI実施後
これらの結果を総合的に判断してから、その方に最適な薬の選択を行います。
なお、初回血液検査やMRIを行う前にトリプタン製剤を処方することはできません。
また、十分な問診と評価を行なっていないにもかかわらず、トリプタン製剤を処方することもできません。
処方のパターン
頭痛が軽度の場合には、アセトアミノフェン、NSAIDsが選択されます。
中等度以上の頭痛になりこれらの薬剤で改善しない場合にはトリプタンを選択するという流れで治療を組み立てます。
ただし、前兆の起こり方からは早めにトリプタンを処方する場合もあります。
注意
トリプタン製剤は、心臓や脳の血管障害や、末梢の血管障害があると使用は禁忌です。
コントロールされていない高血圧、重度の肝臓・腎臓の障害がある方も禁忌です。
前兆の症状の中で、回転性のめまいや耳鳴りを伴う脳幹性前兆の場合も禁忌です。
よって、投薬を始める前には血液検査や心電図を確認しておくことが無難です。
使用開始後には一過性のめまい感や眠気を感じることがあります。
嘔気を伴う場合には、併せて吐き気止め(制吐剤)を処方します。
頭痛発作前の予兆期、もしくは頭痛発作時に他の薬剤とともに内服します。
吐き気止めを併用する利点は以下の3つです。
1.嘔気を軽減できます。
2.その後に服用するトリプタンの吸収を促進します。
3.予兆のタイミングで服用すると頭痛が軽減できる場合があります。
NSAIDsやトリプタンが使いにくい場合や、薬に抵抗感がある方には漢方薬による予防投与という選択もあります。
痛みの起きていない時からの予防投与で、頭痛の回数の減少効果と頭痛の程度の減弱の効果があります。
妊娠希望や合併症がある方に良い適応です。
診療日 | 毎週木曜日 13:00~18:00 |
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担当医師 | 丸山 隆志 医師 |
予約制の保険診療です。
頭痛外来の初診は予約診療料(3,000円+税)がかかります
ご予約・ご相談は03-3562-7773