腹水濾過濃縮再静注法とは
通称:CART(カート ; Cell-free and Concentrated Ascites Reinfusion Therapy)
がんや肝硬変などによって溜まった腹水を取り出し、濾過器で細菌やがん細胞等を除去した後、さらに濃縮器で除水を行い、アルブミン等の栄養分を点滴で再び体内にもどす治療法です。
CARTに関する詳しい情報はこちら → http://www.fukusui-cart.com/about/(カート研究会HP)
CARTは難治性腹水治療として1981年に保険認可されて25年以上経過し、近年の装置の改良により肝性腹水だけでなく細胞成分の多いがん性腹水においても短時間に大量処理が可能となりました。
当院では、がんによる難治性腹水で苦しんでいる患者さんが下記のような目的で取り入れています。
- 日常生活が少しでも楽に過ごせるように
- お腹が楽になることで食事が摂れるように
- 少しでも前向きに過ごせるように
- 通院・治療できる期間を延ばせるように
ほかの病院では腹水は「抜いたら弱る」といわれた方も多いと思いますが、当院では今までの経験上「抜いたら元気になる!」「食事を摂りたくなる!」という患者さんの声が多く集まっています。
難治性腹水(胸水)でお悩みの方は、まずご相談にお越しください。
CART療法(腹水濾過濃縮再静注法)を希望される患者様には、連携医療機関への紹介も行っています。また、貯留量によっては当院外来で対応できる場合もあります。
ご予約・ご相談は03-3562-7773