NKT細胞標的療法(免疫療法)
NKT細胞標的治療は厚生労働省の認可に基づき行われる免疫療法の一つで、⾃⾝のリンパ球を刺激活性化してがん制御を試みる治療法です。
当院では理化学研究所認定ベンチャーの株式会社 理研免疫再生医学が開発した「RIKEN-NKT®」による治療を行っています。
NKT細胞標的治療の特徴
- 全ステージ、ほとんどの種類の腫瘍を対象として治療が可能です
- 自身の血液を使用するため、副作用はほとんどありません
- 標準治療との併用が可能です
- 手術標本を必要としません
- 1コース4回の治療で終了します
- 厚生労働省先進医療Bでの臨床試験が実施されたNKT細胞標的治療の技術を基礎に開発されおり、この試験による「効果を示す化学的なデータ」が得られています
NKT細胞標的治療の流れ
- ①お問い合わせ:当院(03-3562-7773)へ
- ②当院にて事前相談 → 治療前血液検査 → 治療申込み(同意書提出)
- ③成分採血(連携医療機関にて) → 血液培養(約2週間)
- ④治療開始(点滴治療・原則2週間ごとに4回施行)
*お問い合わせ、ご相談は、当院へお電話(03−3562−7773)下さい。
*治療の申込みから、治療開始まで3週間~4週間ほどかかります。
NKT細胞標的治療の治療費
① 事前相談料 | 33,000円(税込) |
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② 治療前血液検査(感染症等) | 33,000円(税込) |
③ NKT細胞標的治療(RIKEN-NKT®)治療費 | 3,459,500円(税込) |
合計金額(①+②+③) | 3,525,500円(税込) |
※消費税率10%
*本治療は保険診療の適応外ですので全額自費負担となります。
NKT標的細胞療法に期待される6つの抗腫瘍効果
NKT細胞は、NK細胞とT細胞の特徴を併せ持ちます。
強⼒な免疫反応増強作⽤を有し、がん細胞を直接的に殺す働きと免疫系を間接的に活性化することで抗腫瘍効果を発揮します。
NKT細胞の活性化により①~⑥の抗腫瘍効果が期待されます。
① 樹状細胞を成熟させる
樹状細胞は、成熟していないと抗原提示細胞として機能しません。
がん細胞は樹状細胞の成熟を妨げるので、NKT細胞療法により本来の獲得免疫能力を取り戻します。
② アジュバント作用
IFN−γの活性によりキラーT細胞、NK細胞、マクロファージといった種々の免疫細胞を活性化してがんを攻撃します。
③ がん細胞を直接攻撃
NKT細胞は、NK細胞とT細胞の特徴を併せ持ち、極めて強い抗がん効果を持っています。
また、MHC(主要組織適合性遺伝子複合体)発現していないがん細胞も攻撃可能です。
つまり、抗原提示細胞による抗原提示がなくてもがん細胞を攻撃できます。
さらには、ネオアンチゲンも認識して攻撃します。
④ 免疫抑制を解除する
NKT細胞は、制御性マクロファージや制御性T細胞といった、がんを助けている体内免役を抑えて、がん抑制効果を発揮します。
⑤ 血管新生阻害
活性化したNKT細胞は、VEGF(血管内皮細胞増殖因子)放出を抑制して血管新生阻害を行います。
⑥ 免疫記憶作用
NKT細胞が産生するIFN−γの作用で、長期の免疫記憶が形成されます。
NKT標的細胞療法は、免疫記憶が形成されるので、1コース(4回の投与)で治療が完了するというのも魅力です。
NKT標的細胞療法に期待される6つの抗腫瘍効果
お問い合わせは03-3562-7773